パレスチナ ガザ地区出身の Airbnb ゲスト

 

※しばらくは過去ゲストの振り返りです。

 

パレスチナ ガザ地区出身のジャーナリストが来ました。

イスラエルによる空爆でよくニュースになっていた地区ですね。

 

ご家族(大家族)は皆無事だったそうですが、

やはり街中は大変な状況だったそうです。

 

このゲストは、さらにジャーナリズムについて学ぶため、

現在オーストラリアに留学中です。

今回は学会に参加するため、一週間の滞在でした。

 

日本にいると「国境が閉まる」という感覚が

いまいちよく分からないのですが、

パレスチナの国境はよく閉まるらしいです。

(なので、 国外に出ているパレスチナ人はレアらしい。

確かに、全然見たことない。)

 

ゲストも、大学を卒業するまで最低4年間は

パレスチナへ帰らないそう。

 

一時帰国している間に国境が閉まったら、

オーストラリアの大学に戻れなくなってしまうから。

 

外国の学生さんは、人生かけて、

いろんな覚悟して留学してる人が多いです。

 

そして彼女はイスラム教なので、

普段は頭にケープを巻いています。

 

男性の前で髪や肌を露出してはいけないそうで、

私の前ではケープを外しTシャツで過ごしていました。

 

長いカーリーヘアがきれいで

ケープを外すとぐんとセクシーでかわいくなるので

 

なんか隠してしまうのはもったいない気がしたけど、

まぁ、それは部外者の余計なお世話ですね。ハイ。

 

女性は服装とかいろいろ規制があって、

ちょっと窮屈そうなのかな、と感じていたけど、

 

親からは 自分の好きなように生きなさい、

と言われていて、結構自由にしているそう。

 

親から 早く結婚しろ とか、

早く子供産め とか言われている

アジア系留学生の方がよっぽど窮屈そうに見える、

とのことでした。

 

そして、このゲストの滞在中に

パリ同時多発テロ事件が起きたのです。

(注:2015年11月のゲストです。)

 

一緒にCNNニュースを見ていたのですが、

もう、怒りと悲しみとやるせない気持ちで

いっぱいだったったんだと思います。

 

イスラム教は『愛と平和』の宗教で、

私は信者であることにとても誇りを持っている。

 

こういうこと(テロ)があると、

イスラム教のことをよく知らない人に

悪い教えだと誤解されることが本当に悔しい」

 

「テロリストは教えを自分たちの

都合のいいように解釈して正当化している。

彼らがしていることをイスラム教とは認めない」

 

と震えてました。

(今思うと、ニュースを見せたのは酷だったかな。)

 

このゲストとは一緒にご飯食べに行ったり

買い物へ行ったり、ベリーダンスを教えてもらったりして

とても仲良くなったのですが、

 

やはり一番たくさん教えてもらったのは

イスラム教に関することでした。

 

世界のこと、いろいろ勉強になります。